伊勢神宮に東京から車で行ってきた!ブログ
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お伊勢参りの歴史
伊勢神宮は、本来は皇室の祖先の神様をまつるものとされていたので、
一般人の庶民が、現代の様に参拝する事は禁止されていました。
しかし、平安時代末期に朝廷の財政が悪化し、皇室が
伊勢の広大な神域を維持し、多くの神職を雇用するのに
十分な費用を支出できなくなると、伊勢神宮は御師(おんし)を各地に送って布教し、
金集めをするようになります。当初は御師は貴族の間をまわっていましたが、
鎌倉時代には庶民も布教の対象に。そのため、鎌倉時代の後半には
尾張、美濃の二国の多くの人が伊勢信仰をもつようになりました。
御師たちは、伊勢神宮は全ての日本人の守り神で、
家内安全、農耕の繁栄などのあらゆる面の御利益があると説いて回りました。
室町時代には、参詣者集団の間で伊勢講が結成されるようになった。
農民たちが村ごとに講をつくり、旅費を積み立て、金額が集まった時点で
御師を案内人にして連れ立ってお伊勢参りに出かけたそうです。
御師は日本の旅行業者のルーツと言っても良いかもしれません。
彼ら御師は、客を楽しませるために、居心地のよい宿や贅沢な食事を手配。
その結果、伊勢から帰った人達が、お伊勢詣での楽しさを宣伝し、
伊勢に行けなかった人達は、次回の参詣に加わろうとお金を貯めます。
こうして、お伊勢参りが庶民の生活の一部となっていった様です。
戦国時代には、全国から伊勢に参詣者が集まるようになりましたが、
農民までお伊勢参りをするようになったのは江戸時代から。
とくに東日本の庶民の間には
「一生に一度は、お伊勢参りに出かけるべき」とする考え方が一般化し、
こういった伊勢信仰は現代にも受け継がれています。
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